STW理念
・探求
・観測
・遂行
─時に、予定されたもののためには苦難が訪れる。
そうして尚立っていられるかが、その者の真価を決める。─
D.S.メルクリエフ
この機関は 1999年 『恐怖の大王』の降臨 を予言した最初の機関である。
膨大な知識と経験を持つ識者を数多く有し、彼らの予言のもと、人類を観測している。
我らの目的は万物の解明により神に近づくことであり、
完全な人間を求めることである。
尚この機関が保有する資料に関しては共通のワードを保有する者のみが閲覧を許される。又それらの資料の無断転載は固く禁じ、違反者には機関特別管理部の元厳正な処分が下される。
1965年。ソ連軍人としてドイツと戦ったダニエル・シエラ・アドヴァーチェフはソ連から見放され、単独でSTW機関を設立。
当初集まったのは旧友ばかりであったが、そのうちドイツの優秀な科学者を多数集めるようになり、やがてある研究を始める。
ダニエルが戦時中、殺害したドイツ軍人の軍服のポケットから取り出して飲んだ透明な液体。
ダニエルは水であろうと思い誤飲してしまったが、彼の体はまさにその水を飲んでから『普通』ではなくなってしまったのである。
『普通』ではなくなった彼の体をドイツの科学者は熱心に調査。
数十年研究が続いたが結果は何も解らず、ダニエル…新たな名で呼ぶならばメルクリエフ博士はただとてつもなくゆっくり老いてゆくのみであった。
メルクリエフ博士はしかし、嘆くことをしなかった。彼は天才である一方、紛うことなき変人としても知られている。
あろうことかその不思議な現象から、『オカルト』の分野に関して興味を抱きはじめる。
彼のその異様な探求心はSTW機関の理念に反映されている。
STW機関は正しき地球史を観測し、その誤りへ導かんとする万難を排する機関である。
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